ハンマーは、日曜的な利用や機械類の操作・調整に不可欠なツールで、物体の表面に衝撃を与えたり、スクラップ材料を除去したりするために使用できます。
ハンマーは、そのタイプによって、機能・用途の範囲が大きく異なってきます。
ここでは、ハンマーの種類とその用途について解説していきます。
ハンマーの種類
ここからは、10種類のハンマーについて解説していきます。
レンガハンマー
レンガハンマーとは、レンガを複数個に分解するための特殊なハンマーです。
レンガハンマーは、片方の側面にノミ状の形があり、もう一方の側面に伝統的なハンマーの頭部を備えています。
様々な場面で汎用的に使われるユーティリティツールです。
カーブドクローハンマー
カーブドクローハンマーは、ハンマーの中でも一般的な部類のハンマーです。
ほとんどの工具箱キットに1つのカーブドクローハンマーがあるといっても言い過ぎではないでしょう。
カーブドクローハンマーの片方は伝統的なハンマーヘッドになっていて、他方は釘抜きになっています。
釘を打ちつけたり、抜いたりするのに重宝するハンマーです。
ボールピーンハンマー
ボールピーンハンマーは、金属を扱う専門職の人がよく使うハンマーです。
ボールピーンハンマーの片方は伝統的なハンマーヘッドになっていて、他方は円または楕円形の球を備えています。
金属ピンやファスナーなどのエッジを丸めるために使用されます。
ピーニングと呼ばれる溶接部が冷えると伸びる加工方法から、ボールピーンハンマーという名前がつきました。
デッドブローハンマー
デッドブローハンマーは反動が少なく、ソフトな打撃が得られるように設計されたハンマーです。
通常はヘッド、硬いゴムやプラスチック製になっています。
木工から自動車まで幅広く使用され、部品の破壊や小さなへこみの修理、木材の叩き合わせなど、表面を傷つけることなく使えるのが特徴です。
エンジニアハンマー
エンジニアハンマーは機関車内でエンジニアが使用されていたハンマーです。
先端が平らで、長い柄がついており、一般に修理や整備に使われます
ハチェットハンマー
ハチェットハンマーは、先端に刃物状になったブレードがついているのが特徴です。
叩くだけでなく切断するのにも使えるので、生活用具としての用途はもちろん、キャンプで使ったり非常用持ち出し袋などに入れて非常時に使ったりするのにも適しています。
スレッジハンマー
スレッジハンマーは鍛冶屋が丸棒、鉄棒、山形鉄、溝、平鉄などの矯正に主に使用されていたハンマーです。
重量は4キロから10キロくらいまで幅広くあり、両サイドが打ち付ける面になっています。
パーティション、古いタイルの解体、コンクリートや石の破砕、柱の地面への打ち込み、くさびの打ち込みなどで使用されます。
チッピングハンマー
チッピングハンマーは、溶接用に使われるハンマーで、溶接用ハンマーとも呼ばれます。
チッピングハンマーの片方はノミ形状、他方は尖った形状になっています。
さらに、ばねのように見える螺旋形状があります。
この螺旋形状は、付着したスラグ(熱で溶けた不純物等)を叩いて落とすときに、ハンマーから熱を逃せるようにつけられた構造です。
プラニシングハンマー
プラニシングハンマーは比較的小型のハンマーで、従来は金属の精整や平滑化に使用されていました。
2つの同じようなハンマーヘッドから成り、一方はわずかに凸状で、もう一方は円筒形のピーンチップを備えています。
大きな力を加えても金属自体へのダメージが少ない特徴があります。
木製ハンマー
木製ハンマーとは、ヘッドが木で作られたハンマーのことです。
木槌とも呼びます。
杭打ちや家具・建具の組立てなど、打撃痕や構造体の破壊を避けたいケースで使われます。
ハンマーの選び方
ハンマーを選ぶときのポイントは大きく3つあります。
用途
何よりも大事なのは用途です。
釘打ち・釘抜きの作業をするなら、カーブドクローハンマーが適していますし、レンガの解体であればレンガハンマーがよいでしょう。
その上で、以下2つのポイントが大事になってきます。
打撃面の素材・硬度・耐久性
打撃面の素材や硬度、耐久性も重要です。
硬いものを打ちつけたり、破壊したりするなら高い硬度を持つ素材を選ぶべきでしょう。
一方で、傷や凹みがつかないように使用したいなら、柔らかい硬度(例えば、樹脂製や木製など)のハンマーを使う必要があります。
また、耐久性にも留意しましょう。
新品のときは順調でもすぐに打撃面が傷んだり、柄の部分が折れたりするようでは問題があります。
素材だけではわからない部分なので、購入時に口コミなどを見ることをおすすめします。
重さ
重さは、ハンマーの打撃力と扱いやすさに関係してきます。
重いハンマーほど軽く打ちつけただけでも大きな打撃力になりますが、軽いハンマーだとどうしても打撃力は大きくできません。
一方で、扱いやすさの点では、一般的に重たいほど扱いにくく、軽いほど扱いやすくなります。
まとめ
ハンマーの種類と用途に関して解説しました。
こちらで紹介したハンマーの種類と用途が参考になれば幸いです。